初めての海外進出、何に重点を置くべきかが定まっていなかった

国内自動車業界の海外戦略は、はじめのうちはとても迷走していた

具体的には形の上では引き続き、大衆車から大型車までのフルライン体制は維持するものの、実質的にはそれぞれのゾーンで特徴のある車を出し、客をある程度絞り込むやり方である。販売チャンネルもそれに併せて、地域ごとに整理統合しなければならない。久米の選択にトヨタ会長の豊田英二が首を捻った。「日産の久米さんがとろうとしているやり方は、世界に類がなく極めて難しい」国内販売の再構築と同時に海外戦略も見直さなければならない。

石原が推進した英国プロジェクトのフィジビリティ・スタディ(FS日事業化事前調査)を依頼されたマッキンゼー日本支社長の大前研一は、あ然としながら語ったことがある。「日産の海外戦略は根本的なところから間違っている。人、金、技術の配分に重点指向がなくバラバラだ。企業は今日儲かっているところと、明日儲かるところに金をつぎ込まなければならないのに、日産は将来、それも儲かるかどうか分からないところに金をかけすぎた」

久米は「日産は将来とも、世界で五本の指に入るメーカーでありたい」と願ったが、石原と一緒に海外プロジェクトを推進した当事者だけに、国際戦略の見直しには二の足を踏んだ。そうこうしているうちに日本経済は円高を克服、バブル景気の到来で久米の描いた再建のシナリオがぶち壊しになった。国内では一台500万円を超す高級車の『シーマ』が飛ぶように売れ、「シーマ現象」というよみがえ言葉が流行語になり、一時的に日産のシェアが向上した。社員にも不沈艦神話が蘇った。そして手綱を締めなければならないはずの経営者までが、金融機関が無尽蔵に資金を貸してくれることを幸いに、最新鋭の自動化設備を備えた九州第二工場の建設に踏み切ると同時に、いわき市(福島県)に部品の新工場の建設も決めた。


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